ケリーはイタリア貴族ジャンニに見初められ、21歳で伯爵夫人となったが、上流社会に馴染めなかった。夫は、夜ごとベッドで情熱的に愛してくれても、義母たちの陰湿ないじめの訴えを聞き入れてはくれない。それは子どもが生まれてからも変わらなかったばかりか、ケリーは夫が未亡人の義姉と抱き合う姿を見てしまう。打ちのめされ、彼女は赤ん坊を連れて伯爵家を去った。3年後、彼女と幼い娘の前にジャンニが現れ、ケリーは悟る。なんてこと。あんな無慈悲な夫を、私はまだ愛している――。
天涯孤独だけど前向きで逞しいヒロインと、身分を隠してヒロインとひと夏の恋を楽しもうとしていたゲスな伯爵ヒーローのお話です。
いやもう本当にダメダメヒーローでした。
自分が身分を隠して若いヒロインを引っ掻けておいて処女だとぶちギレ、財産目当てだと決めつけます。ビックリです。
結局別れますが、ヒロインはヒーローの子供を妊娠していて・・・。一人で産もうと決意しますが、ヒロインが妊娠していることを聞きつけ結婚の申込みをするヒーロー。
ヒロインはヒーローを愛しているし、子供のためと結婚を受け入れます。が、義母は冷たいし、ヒーローの兄の未亡人はヒーローと関係があるように匂わせます。
ヒーローと未亡人に子供を奪われると思ったヒロインは逃亡。それから3年がたち、平和に暮らしているヒロインと娘の前に現れる怒れるヒーロー。なかなか波乱万丈です。
面白かったけど、やっぱヒーローが自分勝手すぎる。義母もいい人になってて(?_?)でした。ヒロインも最初は勇ましかったのに、だんだん振り回されるだけの女性になってちょっと残念でした(^_^;)
でもやっぱシンデレラストーリーは読んでて胸がときめく✨
★★★☆☆