ものすごい毒親 リン・グレアム／妖婦を演じて

児童救済慈善ファッションショーの収益金が消え、元人気モデルのリディアは警察の取り調べを受けた。着服したのは彼女の母親だが、リディアは認めようとしなかった。自分が母を不幸せにしたという罪悪感にとらわれてきたから。窮地に陥った彼女に手を差し伸べたのはクリスティアーノ、リディアが一時期親しかったことのある大富豪だ。彼は紛失した収益金の立て替えを引き受けるという。だがその見返りに、ベッドをともにすることも要求してきた。彼の申し出は親切からではない。過去の経緯を思えば、この機会を復讐に利用するつもりに違いない。

ヒロインが母親とその恋人から金づるとして利用されています。

盲目的に母親を信じるヒロインに腹がたちますが、父親と弟が事故で死んだのがヒロインのせいという幼い頃からの罪の意識からなのでまぁ・・・・それにしてもなぁ・・・・。別に母親は父親を愛してたわけでも息子が可愛かったわけでもないのでより一層ムカつくんですよね～。

ヒロインは母親の恋人に襲われかけたこともあるので男性には奥手です。家計のためにモデルをしていてある時知り合ったヒーローといい感じになりますが、賭けの対象にされたことを知って他の男性と逃げ出します。

それを根に持ってたヒーローがピンチに陥ったヒロインを助ける代わりに愛人になれ～といつもの常套句。

ヒロインのことが忘れられなかったヒーローが疑いつつも好きでたまらない感じがいつものリン・グレアムでした（笑）

ヒロインの毒親がもっと痛い目に合わないと割に合わないよ～。

★★★☆☆

忘れてても良かったんじゃない？ ミシェル・リード／愛は忘れない

サマンサは1年前の事故のせいで、記憶の全てをなくした。首飾りに刻んであった名前も、住んでいた場所さえ覚えていない。どうして事故に巻き込まれたかすら。ある日、不意に現れた大富豪に「僕の妻だ」と抱きしめられて、見覚えがあるはずもない彼女は、怯えて卒倒してしまう。だが、アンドレと名乗る夫に甘くキスをされると記憶が疼くのだ。忘れたはずの過去が、また例の痛みを伴って全身を引き裂く。記憶を失う寸前まで、サマンサは壊れた人形だった。そして――過去を抹消することが“彼”を拒絶する唯一の方法だった。

１年前事故に遭い、大怪我して記憶喪失のヒロイン。名前しかわからない状況でホテルで働いています。そこに夫であるヒーローが突然現れます。

ヒーローがずっと探してたとかなら感動ものですが、たまたま部下が発見しただけ。しかも探そうともしてなかったのがな～・・・。

再会したヒーローは、記憶を失い体に傷をおったヒロインに対してよくそんな態度がとれるな～ってくらい横柄です。憎んでるテンションだったので何かヒロインがしたのかな～どうせ誤解だろうけど～って思ってたらやっぱヒロインは悪くなかった・・・(^^;

ヒーローが常にプンプンしてるけど、一年前の確執がしょうもない。えっこれだけで行方不明の妻を探さなかったの？？　驚くわ！　てか引くわ！

後からどんだけ愛してるって言われても信憑性がまったくない💦

すぐ怒鳴るヒーローもすぐ卒倒するヒロインも好きになれず・・・・。記憶喪失もの好きなのに全然ロマンチックじゃなかった！！😨

★☆☆☆☆

豪華な誘拐 リン・グレアム／悲しみの先に

なぜこんな冴えない制服を着た私を？勤務中の誘惑に彼女は困惑した。リムジンの運転手をしているベッツィは、ギリシア人の大富豪クリストスを乗せ、ロンドン郊外へ向かった。途中、言葉巧みに誘惑する彼に、ベッツィは敢然と言い放つ。「わたしはあなたの運転手で、それ以外の何者でもないわ」「嘘だ。君が僕に関心を寄せているのはお見通しだ」プライドを傷つけられ、クリストスも負けじと言い返す。だが、二人の言い争いはすぐに中断された。リムジンが襲われ、麻酔銃が撃ち込まれたのだ。やがて意識を取り戻した彼女は、外の景色を見て愕然とした。目の前に、青く美しい海が広がっている……。

リムジンの運転手というちょっと変わった職についているヒロインにヒーローが一目惚れ。ヒーローの親族が気をきかせて雇ったら二人して孤島に誘拐されます。

孤島だけど、家もあるしガス水道も食料も衣類もあるのでいたせりつくせり（笑）

ヒーローはヒロインが誘拐犯の一味だと疑いますが、欲望には勝てず避妊具もない中、結ばれます。

無事に助け出されますが、犯人はヒーローの親族。しかも事故で死んでしまったというオチ。平和だね。

ヒロインを愛人にしたいヒーローと、好きだけどそんなの耐えられないと受け入れないヒロインでしたが、妊娠がわかって結婚。しかしヒーローには婚約者がいたんですね、家柄もよく会社の利益になる女性が！！　

結ばれるまでも誤解しあって、結婚してからも誤解してすれ違い・・・ちゃんと話し合えば済むことなんですけどね(^^;

まぁまぁ面白かったけど、ヒーローの危機管理のなさが気になりました（笑）

★★★☆☆

俺様が過ぎる！！ ミシェル・リード／惑いのバージンロード

3年ぶりのフレイアは変わらず美しく、エンリコは心を乱された。かつてフレイアは、大企業の社長であるエンリコのもとで働き、彼の豪邸に住み、彼のベッドで眠った。だが全ては偽りだった。あの日、出張から帰ったエンリコが見たのは、彼のベッドで、半裸のフレイアに覆いかぶさるいとこの姿。屈辱の光景がいまも脳裏に焼きついて、怒りに胸がたぎる。優しい美貌の裏に、人をも欺く心が潜んでいたとは…。ふと、エンリコは彼女の側に小さな男の子がいるのに気づいた。彼は我が目を疑った。あれは僕の子か?それともいとこの―

ヒーローが俺様通り越してモラハラ臭がひどい。俺の家、俺の金とかいちいち言うことがちっちゃい。

三年前ヒーローの家で暮らしていたヒロイン。同居させていた従兄弟にヒロインが襲われていたのを浮気してると勘違いしてヒロインの弁明も聞かず追い出したヒーロー。

偶然ヒロインと子供が歩いているのをみて「俺の子だ！」「なんで俺に言わないんだ！！」「結婚だ！」と騒ぎだす。えー(○_○)！！

抵抗もむなしくヒーローにキスされるとすぐ燃え上がるヒロイン。パブロフの犬やないか。

結局俺様ヒーローの思いどおりに事は進みます。ヒロインと従兄弟との誤解もとけるけど、謝らないヒーロー。あなたの勘違いがすべての元凶なのに？？　謝ったら死ぬんか！！　そもそもヒーローの事を羨んでいる素行の悪いクズな従兄弟を同じ家に住まさせるなよ！💢😠💢

子供と過ごせなかったのは妊娠を知らせなかったヒロインではなく、全部ヒーローの早とちりのせいなので自業自得だｙｏ！

★★☆☆☆

２歳って赤ちゃんなのかな？ ミシェル・リード／裏切りの指輪

愛する娘を誘拐され、ショックに打ちひしがれていたサラは、夫ニコラスとの3年ぶりの再会にさらなる動揺をおぼえた。出会った瞬間に恋に落ち、結婚したときは幸せの絶頂だった。だが、頑固なシチリア人である義父は英国から来た花嫁を嫌い、息子の目を盗んでは、周囲も巻き込んでサラにつらく当たった。そして事実無根の浮気の罪を着せ、ついに彼女を追いだしたのだ。ニコラスの子を身ごもったとサラが知ったのは、そのあとのこと。夫は今も金色の瞳に、妻への不信と復讐の念を浮かべている。自分の子供だと信じてもいない娘のために、なぜ訪ねてきたの？

他の男性とホテルで抱き合ってる現場を旦那であるヒーローに見られて別居しているヒロイン。２歳になる娘と暮らしています。

娘も自分の子ではないと思っているので一度も会ったことはない。ヒロインとも三年間会ってません。でも他の男のもになるのは嫌なので離婚してません。自分は他の女性と遊んでます。ひぇ～。

ある日娘が誘拐され３年ぶりにヒーローに再会しますヒーローの尽力で無事に娘は帰ってきます。正直いろいろ神経も擦り切れて誰かに頼りたくなるのかもしれませんが、ヒーローにときめいたり、エッチする余裕があるもんなのかな？　無事に戻ってくるかもわからないのに・・・・。あとずっと娘の事を「私の赤ちゃん」って言ってるのが気になって気になって・・・・２歳の子を赤ちゃん呼びするかな？　せめて私の娘とか名前で呼べばいいのに🤔

あとヒーローの父親が幼稚すぎて引く。そもそも義父の企みで浮気現場を偽装されたのに、ヒーローに訴えても「父はそんなことはしない」とかさ～。家族なら気づこうよ、どんだけコミュニケーションとってないのさ。

序盤は面白かったんですが、途中から義父のせいでイライラしちゃいました。

★★★☆☆

ぶれっぶれのツンデレヒーロー ミシェル・リード／愛しあう理由

離婚手続きのためにアテネへ来るように――3年間、別居中の夫に呼びつけられたイザベルは、怒りと悲しみを胸に、愛する男と対峙した。巨万の富を持つギリシアの億万長者。そうとも知らずに恋に落ち、結婚した愚かなわたしは、傷つき、自信も気力も失って家を飛び出した……。噂によると、彼は次の妻にふさわしい女性を見つけたらしい。ところが夫はイザベルを見るなり、燃えるようなまなざしで告げた。「離婚はやめにする」

あらすじは面白そうだったんですけどね～、もうヒーローがぶれっぶれ。

自分に相応しい妻（妹の友人）を迎えようと、別居しているヒロインと離婚することに決めたヒーロー。しかし３年ぶりに会ったヒロインが愛人と一緒にいると知って「離婚しない！」と言い出します。

ヒロインも最初は突き放していたのによりを戻します。←ヒーローの肉体的魅力に勝てないあるあるヒロインでした(^_^;)

出会ってすぐさま結婚したはいいものの、ヒーローは仕事で忙しく家にはあまりいないし、言葉もわからない国で義母と義妹からは嫌われ、喧嘩が絶えなかった二人。そんなとき流産したヒロインにかけた言葉が二人の溝を決定的に。

もう本当にヒーローのツンデレ具合にイライラします。ツンの部分が許せん！！

しかも本当はずっと愛してただの、後出しすぎる。

よくこのヒーローとよりを戻す気になったもんだよ！

★★★☆☆

ハッピーエンドだけど義両親にモヤる エマ・ダーシー／花嫁と呼ばれる日

5歳になる息子を幼稚園に迎えに行った帰り道、停車中の高級車から降りたった男を見て、スカイは凍りついた。歳月を経ても、魅力的な姿は見間違いようがない。ルチアーノだ。6年前、スカイはイタリア名家の長男である彼と愛し合っていた。だが彼の弟が突然、自分もスカイと関係を持っていると言い、あげくにスカイには身に覚えのない証拠写真まで持ち出してきた。そして弟を信じたルチアーノは、罵声とともにスカイを捨てたのだ。その彼がなぜここに……？　スカイは混乱し、息子の手を握った。ルチアーノに生き写しの、息子の手を。

ヒロインを陥れたヒーローの家族がな・・・・ヒロインがヒーローの弟と浮気していると誤解させてヒーローはヒロインと別れます。妊娠していたヒロインは一人で産んで育てます。

６年後、弟が事故にあって死ぬ間際にヒーローに懺悔します。結婚に反対していた父親の為にヒロインとの浮気をでっちあげたと。そしてヒロインは妊娠していたと。

そこからヒーローは父親と対峙して、ヒロインと子供を迎えに行きます。

すべては誤解だったとヒロインとよりを戻そうと頑張るヒーローに好感をもてます。

ハーレによくある子供をたてに結婚をせまることもなく、ただただ一緒にいたいんだと訴えます。

それにほだされていくヒロインですが、ヒーローの両親から冷遇された過去のせいで二の足を踏みます。

ヒロインと子供のことを認めないと絶縁するというヒーローの脅しでやっと母親がおれ、最後に父親がおれましたが、なんだかな・・・・。

弟が真実を話さなければヒーローはずっと誤解したままヒロインを探そうとはしなかったでしょうし、ヒロインは貧しい中一人で子育てを頑張ってたわけで。それなのに孫可愛さにこれからは仲良くしようとかムシがよすぎる！！　始終ヒーローがヒロインの味方だったことだけは良かったですけどね～。

★★★☆☆