サリー☆のブログ!!

読んだ本、買ったもの、株もちょっとやってます(*^_^*)

家政夫もの「夏目もも/家政夫は今日も眠れない・家政夫は今夜も意地悪で」

家政夫は今日も眠れない

積読分。初読みの作家さんでした。

住み込みのハウスキーパーとして働く柚葉は、雇い主で遊び人な社長の幸村が苦手。外では有能なくせに、家の中ではだらしない幸村からのセクハラにもめげずに頑張る柚葉だったが、ひょんなことから隠していた秘密を幸村に知られてしまう。それを逆手に「男と試したいなら相手してやる」と強引に押し倒された上に不覚にも感じてしまい―!?「うだうだ言ってねぇで、さっさと嫁にこい」ゴーマン社長×元気な家政夫のハイテンション・ラブ。

 

カップリングは篠塚幸村(経営悪化の会社を立て直す実業家)×高柳柚葉(栄養士を目指して働くハウスキーパーです。

かる~くサクっと読めます。ワイルド攻め。おヒゲありです。途中で受けからひげが痛いと言われてそっちゃいますが(笑)

 

受けの柚葉は自分のマイノリティに悩み中。攻めの篠塚は遊び人で子供には興味ないといいつつスキンシップ過多です。柚葉が家にいるようになってから夜遊びを控え、そそくさと家に帰ってくるように。ワイルド系なので傲慢さも気にならず。というか誕生日に海外旅行に連れて行ったり、花を送ったり、プレゼントしたりとなかなかにお金にものを言わせていて、健気です。

 

エッチしてしまって柚葉が流されてるだけかもと思い、距離を置きますが、遊ばれたと勘違いした柚葉は家出・・・・追いかけてきてプロポーズです。

割と王道のお話ですが、安心して読めるのはいいですよね。溺愛ものは読んでて楽しいです。

 

攻めに振り回されてるかと思いきや、受けに振り回されてます。

受けの妹と攻めの母親が出てくるのですが、むしろその二人の方がアクが強いキャラでした。

 

私のおすすめ度は★★★☆☆です。  

家政夫は今日も眠れない (角川ルビー文庫)

家政夫は今日も眠れない (角川ルビー文庫)

 

 

家政夫は今夜も意地悪で

シリーズものなんですかね、こちらも家政夫、今度は攻めです。

海外赴任する両親が勝手に雇った家政夫・神瀬と、ふたりきりで生活することになった高校生の智弘。超美形な彼の笑顔に不覚にもトキめいてしまった智弘は、照れ隠しで神瀬に反発。ハンストと逃亡を繰り返すが、結局神瀬のご飯に餌付けされてしまう。だけど、智弘をからかいつつも業務外に家庭教師までしてくれる神瀬を「ちょっと良いヤツ」と見直した途端「家庭教師代はきっちり頂きますよ」とキスを奪われて…!?意地悪家政夫×ツンデレ高校生のドタバタラブ。

 

カップリングは 神瀬孝彰(1ヶ月住込みで雇われた家政夫)×高野智弘(高校生)です。

前作よりも更に年の差が・・・・好みです(笑)

父親の海外赴任が決まり、母親がサポートに1ヶ月ほどそちらに行くことになります。受けの智弘が一人になってしまうので家政夫を雇うんですが、それが攻めの神瀬です。ゲイで美形で物腰柔らかめの敬語攻めです。そして好きな子はいじめちゃうタイプ。

智弘が末っ子でわがままだけど憎めない感じで好きでした。やんちゃ受け。神瀬の手のひらで踊ってます(笑)

いじめるけど尽くしてくれるのでこれも溺愛ものですかね、なんだかんだと甘やかしてくれます。甘やかしてはくれますがドSです。敬語のドSはいいですよね!

神瀬が京都の旅館の息子なのですが、そんな感じがします(笑)

 

実は智弘が子供の頃、神瀬と会ったことがあります。それで再会を楽しみにしていた神瀬、いつ頃から目を付けていたのか・・・・。ちょっと変態っぽいですね~。

 

前作と家政夫というワードしか繋がりはありません。どちらも読みやすいです。私の好みだけでいえばこちらの方が受けのキャラが好きでした。攻めキャラはどっちも捨てがたい!!

 

私のおおすすめ度は★★★☆☆です。 

家政夫は今夜も意地悪で (角川ルビー文庫)

家政夫は今夜も意地悪で (角川ルビー文庫)

 

昔のホラー漫画「高階良子/化石の島」

ホラー漫画分類なのか少女漫画分類か悩みますよね。でもまぁ一応ホラーカテゴリーで。

私はホラー大好きなんですが、スプラッタは嫌いです。線引が難しいところですよね。怖いのは好きなんですが気持ち悪いのは苦手なんです。なので昔の少女漫画のホラーとかツボなんですよね。

私は当時、高階良子さんの事は知りませんでしたが、数年前にマジシャンを読んでハマりました。

マジシャン 1

マジシャン 1

 

期間限定無料で1~3巻までだったかな?(もしかしたら1巻だけだったかも??)読めたのですが、面白くてついつい大人買いしちゃいました。

ヒーローがマジシャンで、ホラーというよりミステリー風味のお話です。結構人は死にますが(笑)全19巻です。

新マジシャンという続編もあるのですが、レビューを見て最後が微妙らしいのでなかなか買う勇気が出ないんですよね。気にはなるんですが・・・・。最終巻だけ買わずに集めようかなと思ったり。

 

まぁそれは置いといて、以来ちょこちょここの方の漫画を集めてます。

そして今回買ったのが「化石の島」です。

これはなかよし掲載ですから怖くはないです、ほんのりホラーなくらいですかね。若干ものたりないな~と思いつつもグロい描写もないので読みやすかったです。

短編が3つ入ってました。

 

化石の島

表題作です。天才レーサーの聖光太郎とひょんなことから知り合った主人公の美保は恋仲になりますが、彼には秘密が・・・・!!

ホラーというよりは個人的にはおもしろ設定でした。表紙でちょっとネタバレしてますしね(笑)

光太郎はどんな大怪我をしても不死鳥のように蘇るんですが、それが一族の秘密の研究の成果です。トカゲはしっぽを切ってもまた生えてきますよね、それです。まぁそこまでは良かったんですが、副作用でトカゲ人間になってしまうという・・・・結構な代償ですよね。

トカゲになるのを見られたくない光太郎は美保との間にできた赤ちゃんを連れて島に帰ります。が、美保は追いかけていきます。そこで秘密を知っても美保の決心はゆるぎません。

これはハッピーエンドですね、前向きな感じで終わっています。

 

あと、2人のイチャイチャが時代を物語っているのでこのシーンがツボでした。


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あははーうふふー感がいいですよね。

 

血の花の伝説

サボテンです。血を吸うサボテン。

主人公の勲がサボテンの意識の世界へ入り込んでしまい、少女化したサボテンが死にそうになっていて水の代わりに血をあげてしまいます。

毎夜恋したサボテンの少女に血を差し出す勲、体調が思わしくありません。

そこに従姉妹の恵が友達を連れてやってきます。サボテンに襲われる友人、全部血をあげて少女と共に行こうとする勲を恵が止めます。斧でばっさり。

結局サボテンの少女も勲が好きだったんですかね。ハッピーエンドです。これも前向きな感じで終わってます。

 

黒バラは死のにおい

復讐もの。ホラーというよりはサスペンス風味です。

お嬢様のさおりは山林王の御曹司の尚人と知り合いになります。

その直後黒いバラと脅迫めいたカードが届けられます。そして身の回りで起こる奇怪な事件、さおりは尚人に助けを求めます。

さおりは尚人に恋しますが、もうね、これはね、わかりやすく黒幕が尚人です。

さおりの父親に弄ばれた捨てられた母親の復讐の為にさおりを殺そうとしますが、できず・・・・行方をくらまします。

 

これはハッピーエンドではないけど、嫌な終わり方でもないです。復讐うんぬんよりも近親相姦が気になります。

 

私のおすすめ度は★★★☆☆です。

化石の島 (なかよしコミックス)

化石の島 (なかよしコミックス)

 

昔の本の電子書籍化はありがたいですよね。ついでに松本洋子さんの本も電子化してくれないかな~、すくらんぶる同盟が読みたいです。

ブサイク受け「ひのもとうみ/遠くにいる人・隣にいる人」

ひのもとうみさんのデビュー作です。

家具工場に勤める佐倉治樹は、本社から移動してきた上司の小田島達朗に恋をした。彼の素行の悪さを知る治樹の幼馴染は、小田島だけは止めておけと何度も言うが、地味な治樹にとって華やかな小田島は憧れずにはいられない存在だった。そして小田島はなぜか事あるごとに治樹をかまい、特別な優しさを向けてくる。期待してはいけないと思いつつ、治樹はその幸せを受け入れはじめるのだが・・・。

 

カップリングは小田島達朗(経営者一族の副工場長)×佐倉治樹(家具メーカーの工場勤務)です。

これはひとえに攻めと受けのキャラを好きになれるかどうかにかかってきますね。面食いで無神経攻めと、ネガティブ受け

ちなみに私は攻めは好きでしたが、受けがどーにも女々しくて。恋愛脳過ぎるというかなんというか、いちいち体調や仕事に影響出しまくるのは如何なものかと。健気と言われればそうかもしれませんが、恋愛体質のゲイなだけな気がします(笑)

しかし面白いんですよね~。久々に読み直しましたが、止まらない!!

 

治樹には同じ会社に務める、幼馴染の三津(美人)がいるのですが、その彼を狙っていた小田島に誘われるようになり浮かれてたところに、真実を知ってしまいやさぐれます。

小田島を忘れるために、出会い系で知り合った男と付き合うことにしますが、その彼も問題あり。

というか今まで付き合った相手もダメ男ばかりだそうで・・・自分の容姿にコンプレックスがあり、付き合ってもらえてありがたいと思ってる卑屈さがなんとも切ないですね。っていうかそこまでダメ男ばっかりなのは治樹にも問題あると思いますけどね!! 

 

自分のことを好きだと思っていた治樹がそっけなくなったり、他の男と付き合ったりで、小田島はイライラ。仕事にもでなくなった治樹を心配して寮へ行くと暴行の跡が・・・男を追い出して一人にしてほしいと暴れる治樹を抱きしめてそのままベットインです。

 

その後、同情で抱いてくれたと思っている治樹は前向きに小田島の事を忘れようとしますが、かまってくる小田島に困惑します。

せめてものお返しにと三津とのセッティングを申し出たり、サプライズでお泊りを用意され期待したくないと断わったり、小田島は機嫌が悪くなる一方です。この僕が誘ってやってるのに!! と。攻めの一人称が「僕」っていいですよね~。

そんなこんなですれ違い続行中です。

 

しかしついにきちんと言葉にするんですね! ほっとしました。ハラハラドキドキでした。表紙が素敵です、内容通り(笑)

 

私のおすすめ度は★★★★☆です。 

 

続編もあります。

数多の恋愛を経て、小田島達朗が佐倉治樹と付き合いはじめて一年。小田島の仕切る家具工場で働く、地味で控えめな恋人を小田島は愛していた。そんなある日、本社の叔父に騙され取引先の娘と無理やり見合いをさせられてしまう。勘違いし傷ついた治樹の誤解をどうにか解いたものの、治樹は妙に小田島に遠慮するようになってしまい…。「遠くにいる人」シリーズ第二弾。治樹の幼馴染・三津のサイドストーリーも収録。

 

前作に引き続き、カップリングは小田島達朗(経営者一族の副工場長)×佐倉治樹(家具メーカーの工場勤務)です。付き合って1年が経っています。

治樹に後輩ができて仕事を教える上での悩みやら、小田島が親族に騙される形でお見合いさせられたり。

攻めの傲慢さはなくなりましたけど、受けが相変わらずのネガティブ思考です。

そしてなんだろうな、結構あざといなと思ってしまいましたよ(笑)

でもまぁ小田島を無意識に信じきれないっていうのはしょうがないかなと思います、前作が前作なのでね。私も信用してません(笑)

でも今作でびっくりするくらい彼は変わってますので。というか誠実になりすぎてハラハラ感は減ってしまいましたかね。治樹の成長はあまりみられませんが、最後はちょっとは前向きになってたっぽいのでよしとしましょう。

 

もう一つ短編が入ってるのですが、それは三津の後輩の臼井からの視点のお話です。

臼井が三津を意識するまでと、臼井から観た3人(治樹・小田島・三津)の関係性。

正直三津の治樹に対する気持ちが友情以上だと言うのは知りたくなかったですね、そこは純粋に友情を貫いてほしかったです。

っていうか治樹が相手なら押せばなんとかなったと思うんですけどね(笑)

 

 私のおすすめ度は★★★☆☆です。

束縛愛「あさひ木葉/愛人~このキスは嘘に濡れる~」

積読分。エロに定評のあるあさひ木葉さんと挿絵が樹要さんです。
8年間の愛人契約?その代価は、学費と母の莫大な治療費だった。医大生の夕貴は、自分を陵辱し、激しい独占欲で縛りつける医師の的場に反発せずにいられなかった。しかし、彼を慕っていた頃の気持ちを捨てきれず、淫らな愛撫に啼き、溺れていく。「おまえは私のものだ。だれが手放すものか」クスリに侵され、最奥を穿つ熱と彼が不意に見せる優しさに翻弄される夕貴。そして、的場の執着をどこかで望んでいる自分に気づいて…?エゴイスティックな束縛愛。

 

カップリングは的場(医師)×夕貴(医学生です。

束縛ものですが、そこまでじゃない気がします、ややマイルド。しかしエロはがっつりです(笑)

的場が割と無口ですが執着攻め。知り合ったのが夕貴が小学生の頃とのことなので、なかなかだなと。もともと夕貴の母親の主治医で兄のように慕っていた過去があります。父親が亡くなり、医者の道を諦めかけたところに大学を卒業して独り立ちができるまでの8年間面倒をみるから愛人になれと、承諾するまでいろいろやられちゃいます。

 

裏切られたと反発する夕貴と今更素直に好きだと言えない的場。よくあるシチュエーションですが、樹要さんの絵が好きなのと、攻め→→→受けが好きなので楽しく読めました。というか愛人契約にしては破格だと思うんですけどね、医大なんてべらぼうにお金かかるでしょうし。太っ腹。(※ただしイケメンに限る

 

薬使われたり、母親のお見舞い中におもちゃ入れられたり、結構なことされてますが、痛々しい感じがあまりしないのは受けが強気だからですかね。あとそこはかとなく攻めの愛情が感じられるからかもしれません。抱き枕にはキュンとします。

 

的場が大きい病院の跡継ぎなのですが、後継者問題が気になります。一人っ子なので大変ですね。厳しいお父様からのお許しが果たして出るのでしょうかね。後日談が気になります。くっついてあっさり終わってしまったのでそこらへんは消化不良でした。

 

私のおすすめ度は★★★☆☆です。

愛人?このキスは嘘に濡れる? (プラチナ文庫)

愛人?このキスは嘘に濡れる? (プラチナ文庫)

 

遠野春日の貴族シリーズ1~5巻まで

遠野春日さんの貴族シリーズです。毎回カップリングが変わります。

 

貴族シリーズ01 恋愛は貴族のたしなみ

久我伯爵家御曹司である馨は、参加したパーティーで守脇公爵家の威彦と再会する。威彦は家柄や財力、容姿にも恵まれた傲慢な男だ。ほとんど言葉を交わしたこともなく、馨の名前すら知らないかもしれないが、それでも馨は威彦に惹かれてやまない。しかし、威彦が馨に向ける視線は冷ややかだった。経済的に苦しい久我家は、稲美財閥から融資を受けているが稲見家の恭弘と威彦は昔からのライバルなのだ。恭弘に囲われた没落貴族だと威彦に挑発された馨は、威彦が仕掛けた罠におち…。

 

傲慢攻め・・・なにやらハーレクインを彷彿とさせるお話でした。

カップリングは威彦(守脇侯爵家の御曹司)×馨(我伯爵家の御曹子)です。貴族が出てくるので時代ものかと思いきや、現代っぽいです。パソコンとか出てきてびっくり。時代設定がいまいちわかりませんでした。

威彦が学生時代から2個下の馨のことが気になっていましたが、馨の傍にはいつもライバルの恭弘がいたので素直になれず・・・・。

嫉妬から酷い態度をとるわけですが、反省するどころか突き進みます。なかなか清々しい傲慢さでした。

無理やりされても、賭けに使われても、そんな威彦を嫌いになれない馨・・・・

長年馨に片思いし、守ってきた恭弘が可哀相です。が、中等部の頃からお互い好きだったのでしょうがないですね。

 

 私のおすすめ度は★★★☆☆です。

 

貴族シリーズ02 香港貴族に愛されて

世界を廻る旅の経由地として訪れた香港で、真己は学生時代の恋人・アレックスと再会を果たす。アレックスはかつて真己がただひとり本気になった相手だ。
しかし、アレックスにとって真己はただの遊び相手だったと知ったとき、なにも言わず、アレックスの前から姿を消したのだった。
あれから数年、思いがけない再会はアレックスにある決意をさせた。
いっそう魅力を増したアレックスに真己の心は揺れるが・・・めぐり逢い、すれ違うふたりは・・・

 

これはもうあらすじがすでにハーレクイン(笑)すれ違いものです。

カップリングは香港貴族のアレックス×日本人の真己(1個下)です。

大学で同室になったことをきっかけでお互いゲイではないんですが、惹かれ合い付き合うことになります。ラブラブな二人ですが、それをよく思わないアレックスの従姉妹によって仲を引き裂かれます。

 

婚約者がいたということでアレックスのもとから逃げ出してしまうんですが、若干誤解する要素がね、薄いんですよね。なぜ確かめないんだ(笑)大学までやめて・・・・受けの女々しさにちょっとイラっとしました。

そこからお互いが臆病になりすぎて、6年ほど音信不通。

お互い6年間誰とも肉体関係がなかったっていうのが凄いですね、受けはまだしも攻めもなの!? と。

しかし偶然にも再び出会って、強引にどこにも行けないようにパスポードを盗ませる攻め様グッジョブでした。紳士なのに、汚い事にも手を染めてるっぽいところが私好みです。

やたらと好感度の高い攻めでした。表紙の絵のアングルがいいですよね~。

 

私のおすすめ度は★★★☆☆です。

 

貴族シリーズ03 華は貴族に手折られる

由緒ある高塔伯爵家に生まれた葵は、伯爵家の人間であることを誇りに思って生きてきた。高塔家の財産が騙しとられるまでは…借金返済の代わりに体を要求される葵に、援助を申し出る男がいた。貴族嫌いで傲慢な男、速見桐梧だ。桐梧は怖い。けれど他に選択肢のない葵は桐梧の邸を訪れる。その夜、桐梧は「おまえの主人は俺だ」と言い放つと葵を遊女扱いし、強引に体を開かせた。理不尽で恥知らずな男。そう思うのに、時折見せる桐梧の優しさに葵の心は揺れ始め―大人気貴族シリーズ、第三弾!書き下ろし『ヨコハマ・デート』を加え文庫化。

 

カップリングは桐梧(成り上がりの男爵)×葵(伯爵家の次男)です。

明治時代のお話です。貴族が嫌いな桐梧は借金の返済の代わりに葵を手に入れます。

引き取って女装させて抱いたり、屋敷の掃除をさせたりといじめてみますが、キレイなだけじゃない葵に惹かれていきます。というか初恋です。

甘やかしたり、ちょっと意地悪してみたりと素直になれない男子小学生のようでした。

1作目同様傲慢攻めですが、最終的に葵の好きなようにさせようとするのでそこは根っからの貴族攻めと成り上がり攻めの違いなんでしょうかね。マイルドな傲慢攻めでした。ただ受けの印象があまりないです(笑)

これはね、やっぱ挿絵が門地さんなので! それだけで私の評価が上がってしまいます(笑)エッチシーンの絵がエロかったです。

 

私のおすすめ度は★★★☆☆です。

 

貴族シリーズ04 貴族と囚われの御曹司

一緒にいたい、でも…日本有数の財閥の生まれながら祖父に疎まれている忍は、外洋をクルーズする豪華客船で監視付きの生活を送っている。下船が許されるのは母親の命日がある7月の一週間だけだ。だがある日の午後、忍は監視の目を逃れてスペインの高級リゾート地マラガに降りた。ほんの少しだけ、すぐに船に戻る、そのつもりだったのに…監視に見つかり反射的に逃げだした忍を助けてくれたのは、英国貴族の末裔ウィリアムだった!束の間の幸福な時間。だが、追って手から逃れられないことも、忍は知っていた…。

 

カップリングはウィリアム(イギリスの貴族の末裔)×忍(御曹司)です。

忍の境遇が独特すぎて・・・・父親が財閥の息子で葵の母と知り合い駆け落ちして外国で暮らしてましたが、忍が15歳のとき父親の弟が亡くなり、血の繋がった跡継ぎを求めた祖父に母は射殺され父は祖父の操り人形になり、血のつながらない弟(葵の父親と再婚した女性の連れ子)が成人するまで豪華客船に閉じ込められてるという・・・・謎。

複雑過ぎて疑問だらけです。

結局弟は祖父の落としだねなんじゃないかってことでしたけど、それだったら無理やり父親と再婚させなくても祖父が再婚したらいいんじゃないのと思いました。

若い奥さんもらうくらい金持ちなら不思議じゃないですし。

まぁそんな中、船員の協力のもと船を抜け出した葵が知り合ったのが貴族の末裔のウィリアムでした。

儚い忍を守りたいとだんだん惹かれていくウィリアム、忍も同じ気持ちですが、船に連れ戻されてしまいます。

身分を偽って船に乗り込んだりしてなかなか行動派のウィリアム、忍が不憫ですがまぁ最後は大円満・・・・なんですかね?? なんか唐突に終わったんでびっくりしました。若干、消化不良です。攻めのキャラが結構好きだっただけに残念です。

 

私のおすすめ度は★★☆☆☆です。

「わたしさえ黙っていれば、誰もきみと妹が入れ替わっていることなど気づくまい」双子の妹である桃子の死が確認された日、一葉は妹の婚約者である滋野井伯爵家の跡継ぎ・奏から、身代わり結婚を申し込まれた。僕は男です、そう断りたかったが、家の存続のため、一葉は桃子として嫁ぐことを決意せざるをえなかった…男の身でありながら女として扱われる屈辱感。愛する人がいながら一葉を抱き続ける奏。次第に快楽に溺れてゆく身体。孤独にさらされながらも、一葉は次第に自分の気持ちがわからなくなり…。 

 

カップリングは奏(伯爵家の跡継ぎ)×一葉(子爵家の跡継ぎ)です。

BLによくある身代わり花嫁ものです。一葉の双子の妹と母親が車の事故でなくなってしまい、お家の為に女装して嫁ぎます。

寡黙攻めは私の中では珍しかったのですが、すごい良かったです。

気に食わないことがあるとお仕置きと称していろいろやっちゃう攻めが多い中(それはそれで好きですが)話し合いで解決しようとする攻めに初めてお目にかかりました!!

寡黙すぎて全然解決してませんが(笑)

受けも健気でお似合いのカップルでした。

攻めのセリフで好きなのが、「きみがわたしのものだから、わたしはきみを大事にしたいんだ」ってやつです。普段無口なのに!! ドキューンでした(*^^*)

貴族シリーズを5巻まで読んで一番好きなお話でした。

気になるのは跡継ぎはどうするだろうなって事ですかね。遠縁から養子でもとりそうですね、というか受けはいくつまで女装しとくんだろう?

 

 私のおすすめ度は★★★★☆です

愛される貴族の花嫁 (SHY NOVELS)

愛される貴族の花嫁 (SHY NOVELS)

 
 

 

攻めの片思い「かわい有美子/いとし、いとしという心」

死んだ相手には勝てないんでしょうね・・・。

京都の格式ある名旅館「井筒屋」の若き当主が亡くなった。彼を密かに恋い慕っていた侑央は悲しみにくれる。一方、葬儀で帰省してきた当主の弟・千秋は、次男として当然経営を継ぐと思われていたが、旅館を売却すると言い周囲を驚かせる。かつて一途に兄を想う侑央の想いと秘めた欲望につけこみ、関係を持っていた千秋だが、今度こそその心ごと自分のものにするため、侑央にある提案を――。乱れる心と身体は誰のために…。

 

カップリングは千秋(京都の老舗旅館の次男)×侑央(隣家の幼なじみ、千明の一つ下)です。

侑央が片思いしていた6個上の井筒屋の当主の荘一が癌で亡くなってしまいます。当主の弟の千秋が後を継ぐことになるのですが、その条件に自分のものになって欲しいという・・・これはBLあるあるですね。交換条件です。

 

千秋は昔から次男ということでないがしろにされてきました。美男で頭もいいのに、兄の荘一があまりにも出来すぎた人物だった為に、長男第一の祖母や母親からあんまり愛情をかけられず育てられました。

そして好きな相手(侑央)も子供の頃から兄が好き・・・なんだか千秋が可哀相。

侑央が全然千秋のことを好きじゃないのがまたね。幼馴染としての情はあるけど、それだけです。

 

しかし高校生の頃に1年ほど肉体関係があったそうですが(最後まではしてません)東京に働きに出て10年間音沙汰なし・・・。ココらへんもちょっと納得いきません。

 

千秋が腹黒攻めっぽくて好きなのですが、侑央は流され過ぎじゃないですかね。

高校の頃も荘一を好きなことを千秋に知られてそういう関係に・・・・そして今度は井筒屋潰して欲しくないからと体を差し出す、これもまぁ荘一が大事にしてた旅館だからですよね・・・なんだかな。荘一中心に世界が周りすぎ。

これ荘一が生きていて男性も恋愛対象になる人物だったら確実に千秋は当て馬キャラだろうなと。また弱みにつけ込む感じが当て馬っぽいんですよね(笑)

 

京都が舞台で情緒があって面白いと思うんですけど、基本△関係が好きじゃない私としては千秋→侑央→荘一の片思いの連鎖はちょっと受け入れ難かったです。

 

読んでる最中、もうページ数なくなってきてるけど、これちゃんと侑央は千秋を好きになって終わるのかな? ってヒヤヒヤしてたんですが、そのままの関係で終わってしまいました(笑)

なんと続き物でした。2巻があるの知らなかったですよ!

 

私のおすすめ度は★★★☆☆です。 

 

どういしょうかなと悩みながら、まだ買ってない2巻目です。

侑央が荘一を好きすぎて・・・・これで千秋になびいてたらそれはそれでモヤモヤしそうなんですよね。

千秋のキャラが好きなので気にはなるんですが。とりあえず保留です。

屈指の名門旅館の跡継ぎである兄の陰で、ひとり鬱屈した思いを抱えていた千秋。彼にとって、素直で愛らしい隣家の幼馴染み・侑央は唯一の救いだった。侑央が兄に恋い焦がれてさえいなければ──。侑央を抱きしめ、兄に似た声で侑央の耳に甘くささやく。「目ぇ、閉じとき。そしたら兄貴としてるみたいやろ?」大人気の「いとし、いとしという心」待望の続編! すべての因縁が始まった高校生編と大量書き下ろしを収録!

 

上下巻「リン・グレアム/永遠を誓うギリシア」

がっつり内容をネタバレしてます。

 

ヒロインは8歳のときに英国から地中海の島に移り住んだビリー、奔放な母のせいで島の子どもたちに爪はじきあった彼女を救ったのは、島の権力者の息子で14歳のアレクセイ・ドラコスです。
そこからちょくちょく面倒を見てくれます。

17歳の時、少し年上の医者の息子ダモンに熱を上げますが邪魔されます。彼は真剣に君と付き合う気は無いと言われちょっと疎遠になります。
しかしビリーが22歳の時、応募した個人秘書のボスが27歳になったアレクセイでした。
ちなみにアレクセイは24歳で独立して自分の会社を立ち上げています。

ビリーはアレクセイへの恋心を自覚しますが、彼は恋人を取っかえひっかえ、身分的にも釣り合いません。
そのまま時は流れビリーは24歳になりました。
恋人を探そうとしますが、アレクセイが口を出してきて、うんざり。
しかも母親の恋人から襲われます。母親に見つかり事なきを得ますが誘惑したとぶたれ、家を追い出されます。
それを知ったアレクセイは母親の恋人を島から追い出し、母親もそれについて行きます。

アレクセイはビリーに土地を贈与し、家を建てるように進めます。
断るなら自分の屋敷に住まわせると言うわ、キスしてくるわでパニックなビリー。
本気じゃないアレクセイとは付き合えません。

男と別れた母親も戻ってきて、家もアレクセイに口を出されつつ建設が進みます。
建設してくれたのは初恋の人のダモンです。

そんな中、アレクセイの両親が事故にあい、亡くなってしまいます。
温室で一人落ち込んでるアレクセイを慰めてるうちに2人は結ばれます。
ベットでもう一度愛し合おうと温室を出ますがアレクセイが階段から落ちて記憶を失ってしまいます。しかもビリーとの1夜のみです。

普通の生活に戻った2人ですが、ビリーは妊娠していました。アレクセイに報告しようとしますが、彼にはもう新しい恋人が!! そして結婚しようと思うと打ち明けられます。
ビリーはアレクセイには内緒愛する人の子供を産むことを決意します。
しかし閉鎖的な島では父親のいない子供は陰口を叩かれます、自分のような思いをさせたくないと伯母に相談して島の外で子供を産み、最近亡くなった叔父と叔母の子どもとして育てることにしました。
会社からの8ヶ月のお休みをもらい、無事男の子を出産します。
叔母と息子と島に戻り、働き始めます。
アレクセイはわがままな婚約者と別れ、ビリーを妻にと望みます。
愛しているではなく、妻に相応しいという理由にショックを受けますが、アレクセイを愛しているビリーはプロポーズを受けます。

と、ここまでが上巻(ボスのポロポーズ)です。

 

 

ここから下巻(愛する人の記憶)です。

結婚していざ初夜ですが、ビリーが処女じゃないと激怒するアレクセイ。遊び人のヒーローに限って女性に処女性を求めますよね(笑)


そこでアレクセイの子供を産んだことを告白するビリー。
逆上したアレクセイ(記憶がありませんからね、信じられないのはしょうが無い)はビリーを残して仕事に行ってしまいます。
仕事から戻り自分の屋敷にいないビリーにまた激怒。下巻のアレクセイはちょっと怒りっぽくなってますね。

DNA鑑定結果が出て、アレクセイはいても経っても居られずビリーと息子の元へ。
その頃ビリーはアレクセイの元婚約者から子供を産んでくれてありがとうとお礼を言われています。跡継ぎは必要だし、でも自分は子供を産んで体型を崩したくないと。
追い込まれたビリーはアクレセイと話し合いますが、何も話してくれないアレクセイを信じる事ができず、離婚を決意します。


しかし結婚の契約書で息子はアレクセイが育てることになっています。離婚をする気は無いとアレクセイから言われますが、そんな中2人のゴシップがスクープされます。流したのはお金目当てのビリーの母親です。
落ち込むビリーをアレクセイが慰めます、そこで元婚約者とは仕事のつながりで会ってただけでそれも終わったと。しかも彼女は別の人と結婚するそう、意地悪したのはアレクセイの心変わりが許せなかったからだと。それだけの理由ならなぜさっさと言わないんでしょうね、本当にもう!


アレクセイの記憶も戻り、2度目のプロポーズを受けます。
めでたしめでたし。
ちなみに母親はリハビリセンターへ。叔母は島で素敵な男性をゲットしました。

都合よく一夜で子供が出来たり(シークレットベイビーものですからね)、ピンポイントで記憶喪失になったりあるあるの連続ですが、このヒーロー割と好きです。
後半ちょっと好感度下がりますが(笑)
最後に盛り返しますしね。

ハーレクインのヒロインの家族がクズなのもあるあるですが、優しい叔母が居てくれて救われます。
楽天ブックスで小説版の前編が無料だったんですよ。もうやってないみたいですけど。
私はそれで後編が気になって購入したくちです。

 

 私のオススメ度は★★★★☆です。

永遠を誓うギリシア ハーレクイン・ロマンス

永遠を誓うギリシア ハーレクイン・ロマンス

 
永遠を誓うギリシア ハーレクイン・ロマンス

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