死んだ相手には勝てないんでしょうね・・・。
京都の格式ある名旅館「井筒屋」の若き当主が亡くなった。彼を密かに恋い慕っていた侑央は悲しみにくれる。一方、葬儀で帰省してきた当主の弟・千秋は、次男として当然経営を継ぐと思われていたが、旅館を売却すると言い周囲を驚かせる。かつて一途に兄を想う侑央の想いと秘めた欲望につけこみ、関係を持っていた千秋だが、今度こそその心ごと自分のものにするため、侑央にある提案を――。乱れる心と身体は誰のために…。
カップリングは千秋(京都の老舗旅館の次男)×侑央(隣家の幼なじみ、千明の一つ下)です。
侑央が片思いしていた6個上の井筒屋の当主の荘一が癌で亡くなってしまいます。当主の弟の千秋が後を継ぐことになるのですが、その条件に自分のものになって欲しいという・・・これはBLあるあるですね。交換条件です。
千秋は昔から次男ということでないがしろにされてきました。美男で頭もいいのに、兄の荘一があまりにも出来すぎた人物だった為に、長男第一の祖母や母親からあんまり愛情をかけられず育てられました。
そして好きな相手(侑央)も子供の頃から兄が好き・・・なんだか千秋が可哀相。
侑央が全然千秋のことを好きじゃないのがまたね。幼馴染としての情はあるけど、それだけです。
しかし高校生の頃に1年ほど肉体関係があったそうですが(最後まではしてません)東京に働きに出て10年間音沙汰なし・・・。ココらへんもちょっと納得いきません。
千秋が腹黒攻めっぽくて好きなのですが、侑央は流され過ぎじゃないですかね。
高校の頃も荘一を好きなことを千秋に知られてそういう関係に・・・・そして今度は井筒屋潰して欲しくないからと体を差し出す、これもまぁ荘一が大事にしてた旅館だからですよね・・・なんだかな。荘一中心に世界が周りすぎ。
これ荘一が生きていて男性も恋愛対象になる人物だったら確実に千秋は当て馬キャラだろうなと。また弱みにつけ込む感じが当て馬っぽいんですよね(笑)
京都が舞台で情緒があって面白いと思うんですけど、基本△関係が好きじゃない私としては千秋→侑央→荘一の片思いの連鎖はちょっと受け入れ難かったです。
読んでる最中、もうページ数なくなってきてるけど、これちゃんと侑央は千秋を好きになって終わるのかな? ってヒヤヒヤしてたんですが、そのままの関係で終わってしまいました(笑)
なんと続き物でした。2巻があるの知らなかったですよ!
私のおすすめ度は★★★☆☆です。
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どういしょうかなと悩みながら、まだ買ってない2巻目です。
侑央が荘一を好きすぎて・・・・これで千秋になびいてたらそれはそれでモヤモヤしそうなんですよね。
千秋のキャラが好きなので気にはなるんですが。とりあえず保留です。
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屈指の名門旅館の跡継ぎである兄の陰で、ひとり鬱屈した思いを抱えていた千秋。彼にとって、素直で愛らしい隣家の幼馴染み・侑央は唯一の救いだった。侑央が兄に恋い焦がれてさえいなければ──。侑央を抱きしめ、兄に似た声で侑央の耳に甘くささやく。「目ぇ、閉じとき。そしたら兄貴としてるみたいやろ?」大人気の「いとし、いとしという心」待望の続編! すべての因縁が始まった高校生編と大量書き下ろしを収録!