初読みの作家さんです。挿絵が笹井あゆみさんだったので購入。
「ほ…、欲しぃ…義父さんが…っ」「よく言えたな…いい子だ」亡母の縁で、精悍なイタリア人でマフィアのボス・ロドルフォの養子になった真樹。ところが義父であるはずのロドルフォは、真樹を『花嫁』と呼び、独占欲を露わにする。乳首や後腔の感じる所を執拗に刺激され…甘く喘ぎ、悦びの涙を流しながら、次第に淫らな性技と情熱の虜となっていく。しかし、ロドルフォが一族の為に結婚すると聞き、耐えられず屋敷を逃げ出すが…!?禁断の濃密愛。
カップリングはロドルフォ(イタリアマフィア)×真樹です。
両親が亡くなり叔父(父の弟)の家に引き取られましたが、両親が残してくれた財産も奪われ虐げられていた真樹のもとに母の従兄弟が訪ねて来ます。祖母がもう永くないので会いたいと。真樹はイタリアへ行きます。
真樹の母はイタリア人で親の決めた婚約者がいたのに、日本人の真樹の父親と駆け落ちして日本で暮らしていました。祖母の兄がロドルフォの父親です。
祖母が亡くなってもロドルフォを慕う真樹はイタリアに残る事を決めます。
ロドルフォの事を「義父さん」と呼び、疑似家族を演じる二人。
そんな時、ロドルフォの従兄弟の策略で真樹はロドルフォがマフィアであることを知ります。
真樹に仕事を手伝わせたくないロドルフォは女装させて情人として従兄弟を欺きますが、そのまま真樹と肉体関係を結び、情事にふけります。
ロドルフォに結婚話が持ち上がり、真樹は日本へ戻りますが、そこで叔父に売られて高級売春宿へ・・・・。正直もう18歳だし、今までの事を考えるとなぜ叔父を信じるんだろうと疑問です。案の定助けるにくるロドルフォ(笑)
他の相手にとられないように毎晩高値で真樹を買うんですが、結婚するロドルフォに素直になれず、なかなか言うことを聞かない真樹。ちょっといい加減にしろと思いましたね。女々しすぎるにも程があります。どんだけお金かかるのヤツなんだ。
結局攫われたり、襲われそうになったり・・・・まぁ助けに来ますが(笑)
やっと素直になった真樹の言葉を受けて結婚は白紙、ハッピーエンドです。
そしてマフィアなのにいい人なのかな~と思わせといて、実は腹黒執着系でした。
すべては真樹のすべてを手に入れるために、暗躍してました。流石です。
真樹はなんだかんだと天然っぽいというか危機感があまりないので、ロドルフォに騙されつつ幸せに暮らしていくと思います。
気になったのは高級売春宿は一体どこにあったのかですね。日本かなって思って読んでたらロドルフォが日参してくるし、ロドルフォは婚約者と会ってたのにすぐさま現れたり・・・・イタリアだったんですかね? 私が読み過ごしてしまっただけかもしれませんが、ちょっと混乱してしまいました。
エロ多めで、かたくなに「義父さん」言ってます。恋人になったんだし、名前でいいんじゃないかなと思うんですが・・・。義父さん呼びですが、あんまり背徳感は感じませんでした。
受けが好きになれるかどうかで評価が分かれそうなお話でした。私はもうちょっと受け自身にも頑張って欲しい派です(^_^;)
私のおすすめ度は★★★☆☆です。