DS収録本です。ペニー・ジョーダンといえば私の中ではシルバーです。
当時ハードカバーだったと思うんですが買いました。藤田和子さんが表紙の絵を書いててそれで手に取ってみたような記憶(あやふや)
八年前、キャリーはサンタンデール公国の君主リュクに恋をし、一夜をともにしたものの、翌日にはつらい別れを経験した。彼の名づけ親である伯爵夫人に、仲を引き裂かれたのだ。経済ジャーナリストとして成功した今も、心の傷は消えていない。ところが、伯爵夫人の孫でリュクのお妃候補だったマリアが、キャリーの弟と電撃結婚をすることになり、その報告のために城を訪れなくてはならなくなった。つらい気持ちでリュクと再会し、事の次第を伝えるが、大公殿下の答えにキャリーは言葉を失った。「マリアがぼくと結婚しないなら、きみに結婚してもらおう」
「私はもうあの頃の10代の子供じゃない!!」と言いながら子供みたいな態度しか取らないアラサーがヒロインです。
ヒロインのキャリーとヒーローのリュクは恋人同士でしたが、リュクの名付け親の伯爵夫人によって引き裂かれてしまいます。伯爵夫人は自分の孫娘のマリアを嫁がせたかったわけです。当時ヒーロー25歳、孫娘10歳ですが(笑)
そして8年後、リュクの婚約者のマリアとキャリーの弟が結婚してしまったので、その報告を頼まれてキャリーがサンタンデール公国へと向かいます。
ハテナですよね、なんでわざわざキャリーが行くの? 結婚は弟とマリアの問題ですよね、きちんと自分たちで行くのが当然なのでは? そこがなんかちょっと不思議でした。弟がバカっぽくてマリアも若すぎてこの二人の先行きも不安しかない。
しかしキャリーはマリアをリュクと結婚させたい伯爵夫人にぎゃふんと言わせようと意気揚々と向かいます。性格の悪いヒロインですね。
そして伯爵夫人に伝えてどやってたところにリュクがやってきてマリアの代わりに結婚しろと・・・・。
その結婚も陰謀の隠れ蓑だったり、8年前リュクの子供を流産してたり、ヒーローに双子かよってくらい似ている兄弟が居たり、なんだか盛りだくさんです。
・・・・その割には面白くない。
ヒーローに隠し事が多い。国のため、ヒロインのためなんですが、ヒロインのためにはこれっぽっちもなってないっていう・・・むしろ大事な事を言わずにどうやって守るのさ! 激情家のヒロインなんだから騙されたと知ったら怒り狂ってわめき散らかすのに。逆に目を付けられて危険じゃん!(笑)
ヒロインの魅力もわかりませんが、ヒーローの魅力もわからず・・・・美男美女ってだけですね。
登場人物みんな嫌いです、誰一人魅力的なキャラがいません。
最後は最後でなんじゃそりゃって感じでした。
ヒロイン別れを告げて、ヒーロー追いかけてきて、ヒロイン庇ってテロにあい、不在中ヒロインが責務をつとめ、ヒーロー退院、ヒロイン今度こそ別れを告げる、ヒーロー大公辞めるっていう、ヒロインとめる、ヒーロー愛してるっていう、ヒロインあなたの子供がお腹に・・・・。
はぁ!?
なんじゃこの女! いい加減にして欲しいです。( ` Δ´)
ということで、これはおすすめしません。