サリー☆のブログ!!

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ヒロインが自分勝手「ヘレン・ビアンチン/始まりは愛人」

積読分。

あらすじ見て買ったんですよね、面白そうだったので。 

高校教師のミケイラは横領の罪で訴えられている父にかわり、大実業家ラファエル・アグイレラに返済をつづけている。生死の境をさまよう妻を救いたいと思うあまり罪を犯した父―自らも病を患い余命わずかな今、せめて尊厳は守ってあげたい。その一心で彼女は週末も休まず夜を日に継いで働いたが、返さなければならない金額は莫大で、もはや限界だった。わたしにはもう、たったひとつの道しか残されていない…。覚悟をきめたミケイラは震える足でラファエルのもとへ向かった。いけにえとして愛人になり、すべてを白紙に戻してもらうために。

 

「わたしを愛人にしてください。セックスの相手としても、社交上でも。期間は1年間」

ヒロインから愛人契約を持ち出すのは珍しいですね。

悲壮な覚悟で愛人契約を持ち出すヒロインのミケイラですが、一生働いても返せない額を愛人期間1年と引き換えって・・・・どんだけ自分に自信があるんですかね(笑)

50万ドルらしいんですが、1ドルを100円で計算しても5千万ですよ、イケメンでお金持ちで女性を選び放題のヒーローのラファエル相手に大きく出たもんです。

モデルとか女優とかなら付加価値が付くのかもしれませんが、ミケイラは普通の高校教師です。ものすごい美人とかでもありません。

なぜラファエルがそれで手を打ったのか謎です。

 

ラファエルが気を利かしていろいろやってくれるのですが、いちいち逆らいます。

ずーとつんつんしてます、ツンデレが過ぎる。海賊に攫われてきたお姫様くらいのプライドの高さです。あと瞬間湯沸かし器の様に突如キレだします。教師設定なので、もうちょっと理知的なヒロインだと思ってましたが、全然違います。ただのヒステリー女です。

ラファエルの忍耐力がひたすら凄いです。

もうちょっと歩み寄りましょうよ、自分から愛人契約持ち出したのに・・・。

 

ラファエルを愛してしまい、愛人契約が辛くなったミケイラはラファエルの出張中に勝手に家を出ます。3ヶ月でリタイア。

弁護士まで使って作った契約の意味がまるでありませんでした。

わざわざ追いかけてきてくれたラファエルに当たり散らかします、もうひたすら面倒くさい女だな!と。

結局ラファエルが押せ押せでヒロインに結婚を申し込んでめでたしめでたしです。

 

ミケイラのどこをそんなに好きになったのかまったく理解できません。

ヒロインの性格が受け入れられませんでした。よく言えば喜怒哀楽が激しい裏表のない女性ですかね。

 

あとハーレクインは情熱的なシーンがありますが、これは多い・・・愛人だからですかね?

そんなに要らないよ! やたらめったら遠回しな文章ではっきりしないし!!

文章はヒーロー視点ヒロイン視点がコロコロ変わって分かりにくかったです。

 

私のおすすめ度は★★☆☆☆です。

最初の滑り出しは面白かったんですけどね~、ちょっと期待はずれでした。あとヒーローの穿いてるパンツはシルクのブリーフだそうです(笑)