ブクログの本のプレゼントで頂いたものです。
3月22日に読み始めて24日に読み終わりました。
厚かったですが、文章が読みやすくて意外にサクサク読めました。
ただですね、名前が覚えにくいです・・・。
なんてたってノルウェーですからね、アメリカの名前も覚えにくいのに、ノルウェ-だと更にです。地名もちんぷんかんぷんです。
あと覚悟してましたが、登場人物が多い💧
重要人物やらちょっとだけ出てくる人やら、名前をメモしながら読まないと誰が誰だか・・・。それをクリアすると楽しい読書が出来ます。(笑)
おそらく主役はミア・クリューゲル。
警察官で双子の姉が薬物の過剰摂取で死亡し、その彼氏のマルクス・スコーグを射殺してしまい、休職して島に隠遁中・・・・しかし少女殺害事件が起こり、オスロ署に復帰。
ミアの上司で肥満気味な数学ヲタク、ホールゲル・ムンク。
主にこの二人かなと思います。
「オスロ警察殺人捜査課特別班」と副題についてますので、一応仲間も紹介。
ガーブリエル・ムルク・・・実家暮らしの元ハッカーで特別班の新入り。
キム・コールス・・・どこにでもいそうな男だそう。
アネッテ・ゴーリ・・・金髪女性。本部との橋渡しをする。
カリー・・・スキンヘッドの男 。
ルドヴィーク・グルンリエ・・・年配の男性。6年前の捜査に関わっていた。
この仲間で事件を追います。
まず、 ヒューネフォス事件というものが前提にあります。
2006年8月28日、1人の女の赤ちゃんが生まれそのまま誘拐され、スェーデン人のヨアキム・ヴィークルンドが自分が誘拐したと遺書を残して自殺。しかし赤ちゃんは行方しれずのままです。
それから6年後、少女が殺されて木に吊り下げられているのが発見されます。
首には「アイム・トラベリング・アローン(一人旅をしています)」の航空会社のタグ。その遺体調べていくと6年前の事件はヨアキム・ヴィークルンドではないということがわかります。6年前の事件と今回の少女殺人事件が繋がっていきます。
鷹のタトゥーの男やら、青い目と茶色の目を持つ女やら、怪しい人がてんこもりです。
だんだんと繋がりがわかっていく所はいいですね!ワクワク感があります。
登場人物は多いですが、真犯人はわかりやすいかもしれません。この人怪しいなと思っていたらドンピシャでした(笑)
犯人がサイコパスなのは外国ものあるあるな気がしますね。
最終的に死のうとしている犯人なのになぜか殺人に凝るんですよね、お金や時間をかけて。不思議です。
少女の連続殺害事件の他に怪しい協会が出てきます。 森の中の施設にルクス・ドムス=光の家と名付けなにやらやってます。教祖のシモン師と右腕のルーカス。もっと事件に絡んでくるのかなと思っていたので拍子抜け。ただの変態ロリコン神父でした。個性の強い2人(笑)だっただけにちょっと残念な最期でした。
結局協会は犯人の資金源っていうだけだったんですかね?
私が好きだったのは2番めの少女殺害事件の第一発見者の兄弟です。
トビアス13歳、ハンサムで弟思いのお兄ちゃんとその弟のトルベン7歳、無邪気で可愛いお兄ちゃん子です。
家庭環境が悪く、虐待されてます。弟に手を出させないために頑張るトビアス、惚れてまうやろ~!!
しかも協会の施設で監禁されていた少女ラケルも救い出します、素敵か!!
この2人と少女の行く末が気になります。担任がいい先生なのでなんとかしてくれそうです。続刊にでもちらっと出してくれたら嬉しいんだけどな~。というかトビアスが1巻で退場はもったいないよ~。
犯人に捕えられていたミアが無事に救出され、本格復帰するんだなってところでおしまいです。ミアとムンクの関係がとてもいいです。素敵な上司。
あんまり重くない北欧ミステリーだと思います。犯人が女性なので殺し方が残忍じゃないんですよね。あと味方が死なないのもいいと思います。読んだ後もモヤモヤしません。
私のおすすめ度は★★★★☆です。
映像化も決まってるそうですよ!
ケーブルかAmazonで見れるといいんですが・・・。
同じ北欧ミステリーで「特捜部Qシリーズ」は重くて私は駄目でした。こちらは話題になってたのでプライムビデオでシリーズ2本見ました。
どちらも気分が悪くなりました、面白いんですけどね。見終わった後にモヤモヤします。キジ殺しの方は特に女性は受け付けないと思います。最終的に犯人を被害者が殺すのですが、殺し方が生ぬるいわ!となります。
特捜部Qで北欧ミステリーは暗くて苦手だなと思った人でも大丈夫だと思います。事件自体は6歳の子供の殺害なので気分はよくないですけどね。
北欧ミステリー初心者の方は読みやすいと思います。(私がそうなので)