ルチアーノ・ダ・バレンサが釈放された――その知らせにケリーは動揺した。5年前、婚約者だった彼に裏切られ、その直後に彼が横領の罪で逮捕されて、二人の関係は終わった。その彼が無実だったなんて！ 出所した彼は、ケリーの祖父に以前貸した大金の返済が滞っているので、祖父母とケリーが住んでいる古い城を差し押さえると言い出した。追い出されても、行くあてもお金もないのに……。屈辱をおして彼を訪ね、猶予が欲しいと懇願したケリー。するとルチアーノは思わせぶりな態度で、こう訊ねた。「君はまだバージンなのか？」
ネットオフのタダ本購入分です。
リン・グレアムの本にしてはちょっと厚めでした。内容が濃いということはなく（笑）家族構成が複雑な分厚めなのかな～って感じです。
ヒロインの母親が奔放な女性でヒロインを生んで離婚します。母親の祖父母に育てられますが、再婚した父親と後妻と連れ子（義兄と義姉）に数年後引き取られます。しかし父親はヒロインを家族として認めようとしません。美しい義姉に苛められて育ったので卑屈で自分に自信がないヒロイン。
そんなヒロインですが、イケメンのヒーローに見初められ婚約します。が、ヒロインの意地悪な義姉に騙されて婚約を破棄、その後ヒーローは横領の罪で５年も投獄されてしまいます。その後出所しますが、復讐にメラメラ🔥と燃えています、無実なので当たり前ですねー。
ヒロインはとにかくお馬鹿さんな子です、悲劇に酔ってる系。やることなすこと首をかしげる事請け合いです。そしてそんなヒロインに振り回されるヒーロー。か弱い女性に弱いほだされ系ヒーローでした。
ハッピーエンドですが、ヒロインの家族大事！！な態度にはウンザリでした(´Д｀)ﾊｧ…
途中、ヒロインには父親違いの姉が３人居ることが判明します。それぞれ「華麗なる転身」というシリーズのヒロインです。なので億万長者と結婚している最強シスターズです。読んでなくても問題はありません。
★★★☆☆
