「抗うことは許さない。俺の妃になっていただく」ナイトフォールベイの王女フィオナが嫁ぐ前夜、元許嫁でありランズエンドの国王陛下となったライアンが、フィオナを攫いにきて監禁してしまう。別の国に嫁ぐのはフィオナの心変わりと誤解され、ベッドへ押し倒され、ライアンからの熱い愛撫を与えられ、強引に純潔を散らされてしまう。誤解が解けないまま、ふと優しく触れてくる指先に縋りたくなるけど、ライアンは初恋の人が忘れられないと聞かされて……。
父親の政治の道具として振り回される薄幸の王女様がヒロインです。元婚約者だった王子(ヒーロー)がヒロインを奪いにやってきます。
父王がヒロインの婚約者を変えたというか、ヒーローの国を裏切る程の必然性があまり感じられませんでした。城を攻められてあっさりとヒロインをヒーローに渡してますしね。
そして自分の国に連れて行ってからは国同士の話よりも、二人のすれ違いのお話がメインになります。
幼い頃に許嫁としてヒロインに出会って一目惚れしちゃったヒーロー。父親とともに自分のことを裏切ったと思い込んで初夜がちょっと乱暴に・・・・嫌われてるとお互いに思っています。
二人とも言葉足らずですが、あることがきっかけで誤解がとけてハッピーエンドです。
なかなか王女らしい王女でした。控えめで美人でお上品。ヒーローも不器用だけど一途で誠実なところが良かったです。
ただあまり行動的ではないヒロイン目線なので物語に大きな動きがなかったのが物足りなかったです。
★★★☆☆