「ついにお前が役に立つときがきた。夫を見つけてやったぞ」養父の言葉に、イオーネは翡翠色の瞳を不安に揺らした。暴力を振るわれ、道具として生きてきた身では抗うすべもない。だが、結婚相手の名を聞いて、イオーネの顔は一気に青ざめる。アレクシオ・クリストウラキス―ギリシアの大財閥の重役、新聞の社交欄をいつも賑わせる、華やかな色男だ。以前、彼のヨットが悪天候を避け、養父の島に寄ったときには、彼女をメイドのように扱い、屈辱的な思いもさせられた。あんな傲慢なプレイボーイと結婚するなんて…。
あらすじだけ読むと面白そううなんですけどねー(^_^;) もうヒロインが! ヒロインが自己中過ぎて!!
ヒロインは赤ん坊の頃にお金持ちの家に引き取られたわけですが、横暴な養父が養母とヒロインに暴力を振るう・・・・っていっても頻繁ではなく、ごくたまーにな感じ🤔 それでも虐待はダメですがいまいち悲壮感がありません。
養父母には息子がいましたが事故で死亡、養母も死亡。養父も病気でそろそろ死にそうだからとヒロインに結婚相手を見繕ってきます。それが大富豪で仕事もできるイケメンのヒーロー。いやいや養父いいやつやん(笑)
実は生き別れの姉から手紙が来たことがあり、探し出したいヒロインは結婚式がすんでから逃亡を図ります。テディベア片手に。子供か!
連れ戻されますが、世間知らずなヒロインをしかるヒーローはまともです。というか久しぶりにまともなヒーローなのに! なんでこんなアホなヒロインにひっかかるんだ!!
結局ヒロインの自己中すぎる行動にヒーローが怒り、ダラダラと言い訳をするヒロインを許してあげてハッピーエンドです。
生き別れになった姉妹のシリーズ物っぽいですが、これだけでも読めます。
★★★☆☆