ロウクラス種シジミチョウ科出身の里久は、絶滅危惧種の為ハイクラス名家でクロオオアリの有賀家に保護されている。管理された生活の中、有賀家の「王」になる綾人だけは里久に優しかったが、綾人が高校に行ってからは会うことも手紙さえも拒否されていた。それでも綾人だけを想い続ける里久は、ある日綾人が病気にかかり治療には自分が必要だと知らされ、綾人の元へ急ぐ。けれど、再会した綾人は別人のように冷たく、「治療」だと称し無理やり里久の体を奪い……。擬人化チックファンタジー再び登場!
有賀綾人(ハイクラス種クロオオアリの次期王 18歳)×黒木里久(ロウクラス種クロシジミチョウ 16歳)
虫シリーズ2作目。
前作(→★)の攻めがちらっとだけ出てきます。
すれ違いものですね。
前作と同じく体が弱い受けです。健気なんですが、それよりも攻めの健気度が高いかな~と思いました。
クロオオアリの時期王として期待されている攻めの綾人ですが、グンタイアリ化が進んでいてそれを抑える為に受けの里久が体を差し出します。
幼い恋を周りの大人に引き裂かれて(当人同士は知らない)捻くれた綾人は病気のせいで怒りを抑えられなくなり、何も知らない里久に当たってしまいます。
お互い思い合ってるのに誤解を解かないまま話が進むのでよけいこじれる(笑)
しかも里久は綾人以外にヤられてしまいます(゚д゚)!
最終的に里久は記憶をなくしてしまうし、綾人はグンタイアリ化してしまいます。
グンタイアリが定着してしまいましたが落ち着いた綾人と引き裂かれていた間の手紙のやり取りを再開した里久。文通している二人が可愛いです。
面白くて切ないんですが、もともと綾人は優しい王子様みたいな攻めなので、前作ほどのハラハラ感はなかったです。そしてこの二人はバカップル感が強い(笑)
★★★★☆