幼い頃、記憶を失った真汐はドイツで男娼をしていた。何も覚えていない真汐には、男娼も「人に喜ばれる」仕事だった。ある雪の夜、真汐はマフィアのジークと出逢い、引き取られることになる。真っすぐに自分を見て、馬鹿な自分を受け入れてくれたジーク。空っぽだった真汐の中に、彼との記憶が積み重なっていく。真汐が惹かれていくのは自然だった。しかし、学ぶにつれ真汐は、いかに自分が穢れているのかを理解していく。初めての感情に押しつぶされそうになっていく中、ジークには『奥様』がいることを知ってしまい――。
ジークベルト(怪我をした所を助けられたマフィア)×真汐(20歳 記憶を失い12歳からドイツにいる男娼)
心に傷をかかえたジークと記憶喪失で知能が低く、辛いことが理解できていない真汐のお話です。
いやもう真汐が不憫すぎます。失っていた記憶をだんだんと思い出していくんですが、ただでさえ辛い環境の中に身をおいていた(本人はわかっていなかった)のに、思い出が全部悲惨。
そんな中いままで真汐を大事にしてくれてたジークが誤解から真汐に辛く当たります。
ジークのバカバカバカバカバカバカ! 真汐の置かれていた環境をよく知ってた筈なのに! まぁ嫉妬ゆえと言われれば、しょうがないですが。
それにしても作家さんどんだけドSなんだと思う作品でした。もうやめたげて~と何度思ったことか! 若干最後は駆け足ぎみかなと思いましたが、とにかく真汐が幸せてになってくれてとても嬉しいです、感無量。
番外編もちょっと切なかったけどその後が読めてよかったです。
挿絵がなかったのが残念ですが、そのことが気にならないくらい物語に引き込まれました。
★★★★☆