神×神シリーズの6冊目です。
シリーズものですが、毎回カップリングが代わり、それぞれ独立したお話です。
4冊目「福神×厄神」5冊目「賢神×恋神」のレビューはこちら。
その背に海神の証が煌めく海寳水凪は、山神の証を持つ2歳年上の山王弥緑と離れられない運命にある。それぞれの証にくちづけて必要な成分を摂る密事がお互いに必要だからだ。だが、水凪を甘やかし快楽を刻みつけて、勝手に外国へ行ってしまった弥緑。その彼が財力を手に5年振りに戻ってきた。水凪のために海寳家へ無償で融資をしようとする弥緑を水凪は拒む。そんな時、水凪は砂漠の国の王子に気に入られ、ある覚悟を持って王子の待つホテルに向かう。一方、弥緑も──!?
カップリングは山王弥緑(山王家の継承者 9→25歳)×海寳水凪(海寳家の継承者 7→23歳)です。
弥録は山神の、水凪は海神の血筋で、それぞれその証が身体にあります。
弥録は足の爪が山で取れる鉱石、水凪は背中に鱗。お互い必要な成分を補い合っています。証を舐めるというちょっとエロティックな補給方法で。
幼い頃は、弥録はガキ大将っぽく、水凪はいたいけな子って印象だったんですが、弥録は頼りがいのある男前に、水凪は美人だけどツンケンしてる子になってました。
攻めの成長はいい感じでしたが、受けはちょっと微妙ですかね。
弥録の気持ちはもう疑いがないんですが、水凪の気持ちが恋愛なのかどうかわかりにくかったです。
中学、高校と同じ学校で、大学も弥録と同じところに進学するはずだったのに、弥録は突然退学して海外へ行ってしまいます。
その間5年間音信不通・・・・あれれ? さすがに執着しまくってたわりに5年も放置は納得いかない。
それ以外は弥録は一途に水凪を想っていることが感じられてよかったんですが、やっぱどうしても5年は解せない!!(笑)
実は愛人の子供で好きなことをしても周りから文句を言われないくらい力をつけるってことだったみたいなので、まぁ・・・・うーん、でもやっぱ長いよ!
そんなこんなで更に捻くれてしまった水凪・・・・そう思えば可愛いですね。
作者さんのあとがきにもありましたが、本当に長年こじれてしまった痴話喧嘩のようでした。
幼馴染でなにかとチャンスはあったと思うんですが、なかなか手を出さない弥録に男気を感じました。(我慢できずちょっと手を出したりしてましたが)
とにかく攻めが健気という印象でした。
ちなみにこちらにはやっと番外編が! 攻め視点の短いお話が入ってます。
私のおすすめ度は★★★☆☆です。