SARI’s Reading blog

BLやロマンス系の読書ブログです。

美人ではないヒロイン「エミリーラーキン/レディの告白は嵐を招いて」

積読分、ヒストリカルです。美人ではないヒロインと顔に傷を持つヒーロー。

マティルダは両親の死後、伯父に引き取られたが、社交界デビューも、小説を読むことすら許されないまま、27歳になった。そんな自由のない生活から逃げ出す資金のため、彼女はひそかに『シェリの告白』という小説を書き、それが大評判となっていた。ある日、伯父の亡き息子トビーの遺品を軍隊で一緒だった、エドワードという男性が届けに来る。トビーのこと、オースティンの小説のことなどを話す内に彼の優しさとユーモアが、窮屈な生活で凍っていたマティルダの心を溶かしてゆく。そんな中、郵便馬車が川に落ち、回収された郵便物が屋敷に届けられたせいで、例の小説を伯父が目にしてしまう。水に浸かっていたため差出人はわからなかったが、伯父は罪深い人間は村から追い出すと宣言。なりゆきでエドワードが“シェリ”を見つけ出すと約束する。まさか、地味でおとなしいマティルダが作者とは夢にも思わず……。それを知ったマティルダは名乗り出ないと彼をだましていることになると悩むが、その間にもふたりの距離はどんどん縮まって……。マティルダのふたつの“告白”の結末は?

 

ヒロインのマティルダ27歳で女性にしては身長が高く、地味な女性です。しかしおそらくスタイルはいいと思われます。

叔父の家に世話になっていますが、自立するために官能小説を書いています。

贅沢もおしゃれも小説も読めない暮らしの中、前向きに自立を目指すマティルダ・・・・好感の持てるヒロイン像です。普段読むロマンスものより年齢が高めな分、かなり落ち着いています。 

ヒーローとの年の差も3つしかありません。

ヒーローのエドワードも戦場で体に傷を負い、心を病んでます。大柄らしいです。ゴリアテ旧約聖書に登場するペリシテ人の巨人兵士)に例えられたりしてます。大柄同士です。

そんな二人が少しずつ距離を詰めて惹かれていきます。

二人とも大人なので怒鳴り合うこともありません。珍しい!!

惹かれ合う過程も丁寧に書かれていていいですね、常々一目見た瞬間から燃え上がる~的なロマンスは面白いんですが、理解できずにいたので(笑)

第一印象はそこまでではないけれど、一緒に過ごすうちに~っていう方が私は好きです。

 

エドワードがマティルダの為にジンジャーブレットを度々買ってくるのですが、美味しそうなんですよね~、綺麗なハンカチに包んで持ってきてくれるんですよ!! 

ヒストリカルならではですよね。キュンキュンします。

 

二人の結ばれるシーンも素敵です、エドワードがひたすら優しいです。この時はまだお互い気持ちに気づいていませんが・・・(笑)

 

エドワードはマティルダの叔父に同情して官能小説を書いてるシュリなる人物を探しているんですが、それがマティルダだと知り、自分とベットを共にしたのは小説のためだったと知って怒りに燃えます。

エドワードに知られたと思い、自分から叔父に告白したマティルダは叔父から屋敷を追い出されます。なかなかに酷い叔父なんですが、昔だとこういう人はいっぱいいそうです。

エドワードは悶々としてますが、置き手紙マティルダの本当の気持ちを知って追いかけますが、間に合わず・・・・。

再会するのにちょっと時間がかかりますが・・・時代ですよね。今ならすぐ探し出せるでしょうけど、ヤキモキしたであろうエドワードを思うとちょっと笑えます。

逞しいヒロインと不器用ですが優しいヒーローで、最後はもちろんハッピーエンドです。

二人共大人なので激しい恋といよりは穏やかな恋のお話です。

私のおすすめ度は★★★★★です。

レディの告白は嵐を招いて (ラズベリーブックス)

レディの告白は嵐を招いて (ラズベリーブックス)

 

好みのお話だったので、この方の他の本も読みたかったんですが、これ一冊だけしか出版されてませんでした、残念。

 

エミリー・ジーという別名義でロマンス色の強いファンタジーを書かれてるそうです。

 洋書しかありませんでした・・・・私に英語が読めれば!! 
三部作らしいので、是非翻訳をお願いしたいです。

 

ちなみに本作に登場する官能小説がこちらです。ヒロインがこの本を参考に小説を執筆しています。

ファニー・ヒル (河出文庫)

ファニー・ヒル (河出文庫)

 

 初めて出版されたのは1700年代のイギリスだそうです。昔から官能小説ってあるんですね、どこの国も(笑)