作者買いです。私の中で不憫受けと言えばこの方です。
黒髪黒瞳で普通の見た目である高校生の鈴木秋人は、金髪碧眼で美少年な友人の苑宮春夏と学校へ行く途中、突然穴に落ちてしまった春夏を助けようとし――なんと二人一緒に、異世界・アヴァロニス王国にトリップしてしまう。どうやら秋人は、王国の神子として召還された春夏の巻き添えとなった形だが、こちらの世界では、黒髪黒瞳の外見は『災厄の導き手』と忌み嫌われ見つかると殺されてしまう存在だった。そんな事情から、唯一自分の存在を認めてくれた、王国で4人いる王候補の一人であるレンドルフに匿われていた秋人だったが、あるとき何者かに攫われ…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。
アヴァロニスシリーズの1巻です。全4巻ですが、読むなら1423か2314がいいと思います。(作者さんのおすすめ)
2・3巻は別カプで、1巻で受けと一緒に異世界にやってきた美少年と王候補の一人のお話になります。そちらは興味がないので読んでません。というか、受け攻めともに好きになれず・・・メインのお話を読んだら印象変わるかも知れませんが、今のところ手を出す予定はありません。1巻だけでも大丈夫です。(4巻は1巻の攻め視点になります)
カップリングは王候補の1人、レンドルフ×秋人です。
もう秋人が可哀想です。少しひねくれてますが、しっかり者の主人公です。
友人の召喚に巻き込まれて異世界へと連れてこられ、言葉も通じず(友人は神子として召喚されているので、神の水なるものを飲ませてもらい言葉は通じます)黒髪黒瞳と言うだけで迫害され、命を狙われます。
必死に逃げるも、知らない世界で1人になってしまった秋人は生き延びようと盗みを働き、お金を稼ぎ、数ヶ月かけて王都にたどり着きます。
黒いトカゲを助け、クロと名付けます。(のちに大活躍します)鳴き声が可愛い、そしてずっと秋人にくっついてて愛らしいです。唯一の癒やされキャラです。がっつりのシリアスものですからね、クロとのやり取りは息抜きになります。
民衆に捕まり処刑されそうになって、やっとこさレンドルフが助けに来ます、長かった!!
黒髪黒瞳たちの秘密の集落に移り住みますが、そこでも悲劇が・・・・もう秋人にケガが耐えずに痛々しいです。
ただ1人優しく接してくれたレンドルフに好意を抱くも、友人の伴侶になったと誤解して、傍を離れようとします。そこでやっとレンドルフが強引に出てくれて助かりました。よかったよかった。
神話が絡んだお話で、結構残虐な描写もあります、主人公たちは無事ですが。
ちょっとイチャラブが少なめかなと思いますが、攻め視点(4巻)の方で補えます。
ちなみに28歳×15歳です、年の差~。
ファンタジーで苦労する受けを読みたい方は是非!
私のおすすめ度は★★★★☆です。
4巻はレンドルフ視点で1巻のおさらい的な感じですかね。言葉が通じてないのでわからなかった1巻でのレンドルフの台詞やらの気持ちが分かって私は買って良かったです。
秋人を眠らせたままエッチする描写があるんですが、意外にむっつりだったんだなと(笑)
もしかしたら4巻だけ読んでも大丈夫かな~と思います。1巻はひたすら秋人が可哀相な目に合うのでね・・・・痛いの嫌いな人はやめといたほうがいいかも。ただ攻め以外とのエッチはありませんので安心して下さい。
おまけのSSでレンドルフとクロのやり取りが可愛いです。
私はどちらかといえば4巻の方が好きです、おすすめ度は★★★★☆です。