海外のものを翻訳してそれを更に雪代鞠絵さんが超訳されたものです。
“僕たち、セックスしたことになるのかな?”
大学生のアダムは、レポート提出のためルームメイトのジョシュのパソコンを無断借用する。モニタに映し出されたのは、男たちが手首を縛られたり首輪をはめていたりするゲイのSM画像だった……!! 高校時代いじめられっ子だったアダムと、スポーツ万能のジョシュ。それまで会話すらなかった二人だが、偶然ながら互いの嗜好を知ったことでSMプレイにのめり込んでいく。だがアダムは疑念を持ってしまう。「僕はジョシュを、そしてジョシュは僕を、どう思っているんだ……?」
日本の人気BL作家が、海外MM小説を『超訳』した注目作!
BDSMって言葉は聞いたことがあって単純にSMかなって思ってたんですが、Bondage(ボンデージ、拘束) Discipline(ディシプリン、体罰) Sadism(サディズム、加虐)
Masochism(マゾヒズム、被虐)の頭文字だそうです。ちょっと重めかなって思ったんですが、こちらはそんなこともなく、割と軽めのSMものだと思います。
カップリングはジョシュ(スポーツ万能のルームメイト)×アダム(哲学科の大学生)です。
スポーツマンでストイックなモテモテ男のジョシュ(カミングアウトしてない)と文系で地味だけど気の強いアダム(家族や友達にはカミングアウト済み)。
同室ですが必要最低限しか話したことがありません、高校の頃スポーツマンにいじめられたことのあるアダムはタイプ的にジョシュが苦手だったからです。
しかし切羽詰まって借りたジョシュのPCの中の画像を誤って見てしまいます。
男同士の BDSMの写真です。驚いたアダムですが、刺激強めのポルノを見るのが初めてでうっかり自慰してしまいます、そこに部屋に戻ってきたアダムに見られます。
逃げるアダムですが、その夜きちんと誤ります。
お互いがゲイだとカミングアウトし、BDSMに興味があるかと聞くジョシュに頷くアダム。
そこから二人はBDSMにハマっていきます。
二人で道具を買ったりしていろいろ試します、お尻叩いたり、革紐を首につけたり。
初めてキスをして、デートに誘われて浮かれるアダム。(海外だとパーティに行こうっていうのはデートの誘いみたいですね)
ジョシュの仲間たちのパーティで思わずカミングアウトするアダム、かばってくれないジョシュにも怒ります、しかしジョシュは仲間の前でカミングアウトしてくれます。
そして二人は思いを確かめ合い、最後までしてめでたしめでたしです。
ほぼほぼSMしてますかね、最初は軽いのからだんだんと・・・・って感じです。
ちょっと痛そうだなって思いますが、アダムがのりのりなのと、ジョシュがSだけど、ベット以外では優しいから悲壮感はありません。その時だけガラっと雰囲気が変わって命令口調なのにドキマギします。
あと海外ものだなって思ったのはジョシュのアナルをアダムが舐めてたり、ジョシュが自分でアナルに指を入れてみて気持ちよかったと言ってたときですかね。(リバではなさそうなんですが)
海外だとカミングアウトをするかしないかが大きな焦点になることが多いですよね。
日本のBLだとそもそもゲイ設定じゃない男同士がくっついて、その周りも男だらけでくっついたりとか多いですからね(笑)もうファンタジーですよね。
どっちかっていうとお気楽に読めるものが好きです、これは最後だけちょっとシリアス風味ですが男の子二人が楽しくSMを極めていくって感じで読みやすいと思います。
ただやっぱりBLというよりゲイ小説ですので肉体関係先行な感じです。
私のおすすめ度は★★★☆☆です。
これを買った当初ハーレクイン・ラブシック創刊ってあって次々と出るのかなって思ってたんですが、その年に何冊が出てそれ以降出てないっぽいんですよね・・・・思ったより売上がなかったんですかね。ちょっと楽しみにしてたのに残念です。
他のハーレクイン・ラブシックのものはこちらになります。
【電子限定完全版】ひかげの薔薇 前編 (ハーレクイン・ラブシック)
【電子限定完全版】ひかげの薔薇 後編 (ハーレクイン・ラブシック)
美しい獣たち【上巻】―夜這い― (ハーレクイン・ラブシック)
美しい獣たち【下巻】―猪狩り― (ハーレクイン・ラブシック)
うーん、少ないですね。これ以上増えなさそうです。
思いっきし偏見ですが、外人はBDSMが好きなイメージです。
女性向けのロマンス小説でそのBDSMを題材にしたものがハリーポッターを抜いたって見て当時驚いた記憶。気になったので第一部の上巻だけ読んだのですが、はまれませんでした。中下巻と続くのでそれを読んだらまた評価は変わるかもしれません。今のところおすすめ度は★★☆☆☆です。
映画化もしてるし、ご存知のかたも多いかも。
BDSMで面白かったのはコチラです。これも海外BL小説もの。シリーズものの2作目ですが、カップリングがそれぞれ違うのでこれだけでも大丈夫だと思います。
ただ1作目の狼を狩る法則 (モノクローム・ロマンス文庫)を読んでた方が世界観がわかりやすいかもしれません。Kindle Unlimitedで読めるのでお試しあれ!
私のおすすめ度は文句なしの★★★★★です。